■「神秘な島 シキホール島」・・ボロボロ、ホタルの木、イルカの泳ぐ海・・・ シキホール島はフイリピンでは「黒魔術師の住む島」として畏れられている そのためにミンダナオの過激派イスラムゲリラのアブサヤフなども恐れて入ってこない 黒魔術師?に守られているので安心、安全、平和な島になっている そのためか最近はヨーロッパからの観光客、永住者が急増している 黒魔術師の存在は分からないが、島は薬草の島としても有名で、治療のために薬草を作る呪術師のところに毎年やってくるフイリピン人や外国人も多い また、ボロボロという呪術師はガラス瓶とストロー、神秘な石を使って身体の中の悪い部分を取り除いてくれる また、スペイン人がシキホール島にやってきたとき、隣の島のドマゲテからシキホール島を望むと島全体がぼーと光って見えたので「火の島」と言って畏れたそうだ これは島全体がホタルで光っていたようだが、最近、その名残と言える1本の木にホタルが200も300も飛び交ってまるでクリスマスツリーのような木の街道を発見、お客さまに喜ばれている 実際のシキホールは青い海、満天の空、真っ白いサンゴの砂浜、緑豊かな自然いっぱいの美しい島である
大きさは淡路島をちょっと小さくしたくらい 島1周80km、人口8万人で山もあり、川もあり、滝もある 山からわき水が出るので水にはあまり困らない 島の人々はとても穏やかで穏健である 特に子どものシャイな笑顔がかわいい スペインの統治時代が長かったので島の住民のほとんどがキリスト教徒で、宗教と生活とが一体になっている 最近、ここに住みつく欧米人が増えたのもここがとても平和な島だからだ また、言語はセブアノ(ビサヤ語)をしゃべるが、ほとんどの人が英語をしゃべるので欧米人には住みやすい環境だ
年間平均気温が27.8度 昼間が29度あっても夜は27度ぐらい ほとんど気温差がない 海辺は常に涼しい風が吹いているので、日本の夏から来ると涼しさを覚える程だ もちろんクーラーはいらない とても過ごしやすい
島の人は1月から5月が乾季、6月から12月が雨期と言うが、 1年中あまり違いはない 雨期といっても日本の梅雨のように 1日中雨が降り続くことはない パッと降ってすぐあがるので昼間の行動にはあまり差しつかえがない、ありがたい雨である
島にはこれといった産業がなく、農業と漁業が主である 漁業といっても小さな船でそのへんの魚を採るだけの小規模な漁業だ それでも、島には洋風の大きな家がいっぱいある これといった産業がないのにどうしてだろうと不思議に思われるが、このほとんどはアメリカやカナダ、中東、日本などに出稼ぎに行ってる家族の家だ この規模の島としては裕福な島と言える
夕方、潮が引くと島の人たちが貝やウニ、小魚を探しに海に入る 中には、鍋釜を持ってきて潮の引いた海の中で採れたばかりのウニなどをおかずに食事をしている光景が見られる ほとんどの家が自給、自足なのであくせくと働かない ゆっくり、ゆったり時間が流れる。 でもそのシキホール島も最近変わってきた。この島のこの素晴らしさにほれ込むヨーロッパ人が増えてきている。旅行者としてきて、住みつくヨーロッパ人が増えてきた。そして彼らはリゾートを作る。私が住み始めた2004年には4件しかなかったリゾートが今は120件を超えてきた。空港ができたらもっともっと増えるだろう。いつまでも今までの素朴な良さ、美しい自然が残っていてほしいが難しいかもしれない。
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